ジャジーなニュアンス

今日は朝から晩までレッスンとアンサンブルセミナーをやってました。

今日の生徒さんは中上級者が多かったのですが、そこでの課題は共通して、ジャジーなニュアンスについてでした。

ジャジーなニュアンスは、ジャズを吹くときのアーティキュレーションやノリ、ジャズ特有の奏法などを指します。

中でも大きいのが、スウィングというリズムの吹き方です。

日本では「吹奏楽の中におけるポップス演奏」というジャンルで、ジャズに対して間違った解釈による演奏が横行しています。

それは、かなり根深いもので、ジャズ的な吹き方に変えていくのに数年かかるケースが多いです。

それは、指導者たちの、特に中高生のですが、ジャズを知らないのに吹奏楽やクラシックの知識を応用すれば吹けるだろうという傲慢さから来ています。

音楽はジャンルごとにマナーがあります。

それは、しっかり学ばないと応用すら出来ません。

守破離の守を飛ばして訳知り顔でなんでも出来ません。

こういったことは、今後ますます世界がグローバル化していくことで、英語圏の人が日本に大量に移民としてやってくるなど、島国という閉鎖した環境が崩れていけばある程度解消されると思います。
あと、ユーチューブなど世界の音楽をリアルタイムで見聞きする環境が整うこともその助けとなるでしょう。

しかし、これまでの悪しき洗脳や間違った解釈を崩していくにはまだまだ時間がかかるなあというのが実感です。

それに対して教材などを開発することは僕たちの課題かなと改めて思ったのでした。